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2005年8月

月から8月まではほぼ2週間おきにプランの修正と確認作業を行いま した。土地柄、たいていはハウスメーカーのプランをあまりいじらないのですが、うちの場合は終わってみるとメーカーの標準仕様のままなのはバスと洗面所の み、というほとんどの部分に手を加えたプランになりました。ところで、メーカーの標準プランに疑問を抱いている方もおられると思いますが、以下のような特 徴があります。
  1. 品目を絞り、大量に発注することで価格を大幅に抑えることができる。住宅設備の定価はあってないようなものなので、驚くほどの値引率になりま す。
  2. 標準プランを採用しない場合は、カタログ等で選ぶことになるが、これも取引実績により値段が決まるため、ハウスメーカーによって、安く入ると ころと高くなってしまうところがある。
  3. ネットで安く仕入れ、つけてもらう(施主支給)という方法もあるが、ハウスメーカーの保証がきかなくなる、工賃がいくらかかるかわからない、 送ってもらう場合は送り先、保管場所の問題がある、などの問題点も多く、結果的にハウスメーカーに依頼した方が安いこともあります。
3についてですが、メーカーでかなり細かい見積もりを出してくれるところでも、設備の値段は 工賃込みで出てくる場合が多いです。1のように、本体の値段はかなり安くなっていますので、工賃部分が高くなり、ネットで仕入れても手間ばかりかかって 損、という場合もあります。工賃があまりかからないカーテンや照明などの場合は、比較的安くあげることも出来ると思います。

こだわりの部分

ダ イニング八角堂:少し家として変化を付けたくていろいろ考えていたのですが、ちょうど東側のダイニングの位置が土地がふくれている場所だったの で、朝日がよく入るように突き出しの半八角部を増設しました。キッチンのカウンターが伸びたり、カーテンで変化をつけるなど、いろいろ遊ぶことが出来まし た。カーテンは、生地だけだとオーダーでもそんなに高くないのですが、バルーンやムース、ソフトシェードなどにすると、合計金額でかなりいきますので、計 画の段階である程度覚悟も必要です。

リビング:吹き抜けは最初からの計画でしたが、HD120インチのスクリーンを入れるために、南北の幅をのばしました。結果的に、外観が、 よくある形のものからずいぶん独特なものになりました。東側にボウウインドゥ、南側にテラコッタ張りのテラスがあります。オーディオ機器は、将来ハイビ ジョンでプロジェクタを使うことを前提に、HDMI端子が通るチューブを通し、5.1チャンネル用のリアスピーカーケーブルも通してあります。スクリーン とリアスピーカー部の壁補強もやってもらいました。さらに、パソコンから映像をテレビに後れるように、ダイニングのパソコンスペースからリビングへのCD 管もあります。

パソコンスペース:ダイニングの八角堂と反対のコーナーにパソコンスペースがあります。作り付けのテーブルでIntel iMacとVAIO RXを使います。ダイニングでテーブルに座っているときでも、19インチと小画面ながら、テレビを見ることができます。最近はiPod用にデコードしたm4vムービーをiMacで見ることが多くなりまし た。

ネットワーク:場所的には田舎ですが、市長の家が近いからという訳でもないでしょうが、光配線が通っています。ついでだったので、電話も回 線としては契約せず、光電話だけにしました。ルーター経由で、パソコンスペースのパソコン2台はLAN接続、それ以外の部屋は配線をせず、使うとしても無 線LANです。電話とTVの配線は各部屋に通しました。

トイレ:部屋自体はいじっていませんが、1、2階ともウォシュレットで、1階は一体型のネオレストです。カウンターも熟慮して決めました。

和室:親が来て泊まるときに落ち着けるように、床の間も付け、広縁もあります。洋風住宅なので取り扱いが難しいですが、予算と相談しながら できるだけオーセンティックな内装を目指しました。

バス:広さは十分取ってあり、最初はTOTOの魔法瓶ふろ、あるいは洗濯お湯取り配管が魅力的で候補に入れていたのですが、ショールームで 見たノーリツの標準システムが結構よかったので、色などオプションをいくつか入れて、それに決定としました。どうせ全館冷暖房なので、風呂が寒いというこ ともなく、さめにくいでしょうし。

:オプションで木製のものも選べたのですが、メンテナンスのしやすさから、インシュレート製の輸入樹脂窓でそろえました。南と東部分は格 子入りです。ア ルゴン入り複層ですが、low-eは採用していません。層間が13mmあるので、まずまずでしょう。

外観:設計を始めた頃にコロラド、設計の終わりの頃にドイツに行っていたので、外壁などは海外の影響が強いです。白い壁に午後の明るい日が あたったときのような、薄い黄色の外壁で、レンガ等使う場合は、化粧であるとわからないもの、というのが目標でした。サイディングではなかなかその系統の 色はなく、難航しました。特に、印刷見本、小さい見本だと色が濃く出てしまい、最後はエイやっと決めました。東レのバレンシアウォール、ノーブルマスター ドというサイディングですが、決めたあと取り寄せてもらった90cm角の見本だと、結構薄くて満足しています。壁に貼るともっと薄く見えるでしょうね。少 なくとも、印刷見本とは全く違った色です。
 レンガはベサメブリックのシカゴホワイトという、少し色が入ったホワイトにしました。一部だけ貼るのは化粧みえみえなので、玄関の前の柱2本に貼りまし た。どうせフェイクなんですが、見かけ状はレンガを積んだ柱と変わりません。玄関に向かったときの印象が、家全体の印象をかなり作用すると思ったので、玄 関周りは分不相応に豪華になっています。ダブルドアだし幅も3m近くあります。
 屋根の色は、ドイツで見た赤っぽいものが希望だったのですが、ドアを濃い茶にしたので統一を取るためにニチハのブラウンにしました。表面塗装がしてある ので、光があたると白っぽく見えます。地中海風のまだら屋根は、一軒だけ和風住宅の中に建っていると、非常に違和感があったので、最初から考えませんでし た。そろっているときれいなのですが。

ドア:これもカタログではわからなかったもの一つです。耐熱、気密性からYKKapのD4仕様というところまでは決まっており、外観とマッ チするのは2種類ぐらいしかなかったので、デザインはすぐ決まったのですが、色をどれにしていいかわからず、結局出張のついでに品川のショールームに寄っ て、そのドアのすべての色のものを見てきました。元々プラスチック製なのですが(聞くまでは木製かとおもっていた)色によってはどう見てもプラスチックに 見えるものもあります。光沢の出方から、新しく加わったメローチェリーという色が最も木に近く、これにしました。これは、カタログや木片も本からでは絶対 にわからなかったです。取っ手の形、鍵のメーカーも実際に触って決めました。鍵の大きさなんかはなかなかわかりづらいですよね。

カーテン:まだ未決定なのですが、ダブルムースやバルーンなど、怪しさてんこもりです。壁の模様や色がシンプルなほど、装飾カーテンはよく 見えますね。レンガの外壁だと、隠れてしまってカーテンには目がいきません。

洗面所:これはHホームの見立てが非常によく、ほとんどそのまま使いました。TOTOのコンポーネントJなのですが、天板と扉板が一番いい もので(もちろん値引率はいいのでお買い得)、ショールームで見ても不満がある訳もなく、細かい仕様だけ決めました。鏡はメーカー品は高いので、カウン ター(120cm)とほぼ同サイズの鏡に大工さんが枠を作ってくれる仕様のものです。メーカー品の半額ぐらいなのですが、絵画のような枠があり、大きさも あって、なかなかのものと予想しています。

壁紙:これも結構考えました。基本線は、吹き抜け等広い面積の部分は一番安い(といっても1000グレードですが)もののシンプルなものに し、面積が小さいところは模様の入った少し高いものにしました。子供部屋や洗面スペースなどは、抗菌、防汚など、機能性のものを使いました。子供部屋は 星、トイレは花の模様が入っています。寝室もあまり客は来ないだろうからと、かなり思い切った花の模様が入っています。和室は木製に見える天井シートと、 砂壁風の壁紙にしています。

クッキングヒーター:最初はオールメタルを考えていたのですが、差額より鍋を買った方が安い、というショールームの方のコメントと、特に引 き続き使いたい鍋類もなかったことから、オールメタル非対応で、使い勝手で選びました。2台ある車の古い方が、ダイヤル式の温度調節で、新しい方がプッ シュ式の温度調節なのですが、プッシュ式は見た目はきれいだけど使いづらい(うえに、表面がはげてきて、保証で交換してもらった)ので、ダイヤル式のもの に限定、そのうえで、グリルでピザが焼けるという写真が載っていた三菱の75cmモデルにしました。最初はオーブンもそろえる予定でしたが、元々パンもお 菓子も焼かないし、七面鳥はくわないし、ビルトインはとても高いので、やめました。グリルでチキンがからっと焼けて、とてもいいです。料理に凝る人はガスでなくちゃと言 いますが、うちでは全くいらなかった。

食器洗い器:主に掲示板の評判により、ミーレの691モデルにしました。車と同じく、長く使えることを望みます(古い方は今年20年を超え た)。ソフトを書き換えられる仕組みにもちょっとひかれました。

エコキュート:IHを入れた時点でオール電化決定(とくにこの地はガス料金が前橋と比べても高いらしいので)で、メーカーはコロナのオート タイプにしました。特にこだわりも何もなく、おすすめに従いました。製造メーカーが限られているので、どこのを使ってもあまり変わらないと思ったし。購入 記念品はN部長が気をきかして、申し込んでくれていました(お風呂用CDラジオ)

タイル:玄関を中心に西側のバルコニー下、東側のテラスとかなり面積があるので当初は国産の下から2番目のグレードを考えていたのですが、 設計の途中で輸入テラコッタ風タイルが同じ値段で入ることになり、そちらに乗り換えました。大きさは(大きいほど高級に見えるという意見もあり)迷ったの ですが、職場のビル群にすべてのサイズが使われていたので、それも考慮にいれ20cm角としました。壁の色と合わせてアイボリーです。

こ だわりのキッチン

立地条件で希望を飲まなかった部分、ここを奮発してかみさんのご機嫌を取りました。標準プランではNASだったのですが、ほとん どすべてのショールームを廻った結果、TOTOのスーパーレガセスLXに決めました。扉の取っ手が丈夫に引き出しの幅と同じ長さでついているタイプが希望 だったので、JAという、シリコーンUV鏡面塗装(シリコンではない)のトラッドホワイトにしました。下地として、薄く横に木目風の模様が入っています。

キッチンからリビングまで見通せる約30畳のスペースが必須だったため、オー プンタイプにし、当初はカタログにもある左の案を考えていました。ヒーターの前は透明の板で、ダイニングとリビングが見通せます。高くなっているカウン ターには、まな板置、キッチンペーパーホルダー、布巾掛けがセットされています。反対のダイニング側には収納があり換気扇の後ろも棚になっています。天板 はテクノアクリレート:キースグレー、フードはシルバー、キッチンパネルはホワイトサンドです。
なかなか魅力的であったのですが、対面の収納部とあわせて275万の見積もりに撃沈。
プラン2です。経費削減に頭をひねっていたところ、営業のN部長から、I型のものを流用すれば安いので は、とのご意見が出されました。通常I型キッチンは壁にくっつけて設置するため、候補外だったのですが、うちはもともとダイニングとの境に腰壁を作って、 そこにキッチンをおく予定だったのでI型でも入ります。ダイニング側の収納がなくなったことで、結構リーズナブルな156万に押さえることが出来ました。 腰壁のダイニング側は、天板をのばしてテーブルのようにし、その下にホワイトの収納庫を3つ(ジョイフル本田より購入予定)いれて、実質的には上のプラン と同様にしています。天板をフレスコホワイトに、フードもホワイトにしました

最初の見通せるプランに未練があったので、だめもとでショールームに聞きに行 くと、天井から垂れ壁をつけることが出来れば、フードとヒーターの間は空けることが出来るとのご返事。設計、現場監督さんにも確認したところ、ちょっと揺 れる可能性もあるが大丈夫だろうとのことで、左中図のフードの下が空いて、リビングが見通せます。通常油はね防止のパネルがつきますが、腰壁部が入るの で、まとめて同じキッチンパネル を張ってもらってい ます。
   対面に入る収納部は最初から変更ありません。ゴミ箱部を空け、電気釜収納部、カウンターの部分には、サイズを合わせたオーニング窓が入りま す、左側に冷蔵庫が入ります。
*ちょっと絵が分かりにくいですね。最終的にリビング側は真ん 中のセット(換気扇とカウンターの間は壁。北側壁は下のセットで、左側に冷蔵庫が来ます。